9月入学は可能?不可能?
私見を申し上げます。
今年からは不可能です。
ただし、2021年度からは可能だと思います。
今回は、そんなお話です。
(あくまで、個人の意見がたっっっっぷりなので、批判しないで温かい目でご覧ください)
単刀直入に、
多くの学校は、6月再開に向けて準備を進めています。
(土曜日登校、授業時数の増加、夏休みの短縮など)
また、毎年のごとく、入試もあります。
大学のAO入試(今年からは、総合型選抜)、公募制推薦・指定校推薦(学校推薦型選抜)、早い私立大学では、一般入試、これらはすべて、早ければ9月大体秋ごろからスタートです。
大学入試共通テストも1月、高校入試も私立は1月ごろから、公立は2月からスタートします。
多くの高校生は、2月からは自動車免許を取るなり、進学先の下見にいくなり、バイトに勤しむなり、いろいろやることもあります。
それに向けて、高校側も大学側も準備を進めているわけです。
ここで、急に「やっぱり9月にするね!」では、すべての予定が狂います。
現段階で、予定が公表されていない時点で、今から数か月で9月入学の予定に組みなおすのはほぼ不可能だと思います。様々な検定も絡んできます。
これに合わせるには、調整すべき点が多すぎます。
教育実習もどうするのか。教員採用試験は今のところきっちり夏ごろに行いますよね?
「9月入学にします!」って突如決めて、さて教育実習はどこでする?採用試験は?
「?」の連続です。おそらく文科省は特に何も手助けはしてくれないと思います。
各都道府県、市区町村、学校単位でやり方は決めてね。って丸投げでしょう。
しかし、2021年度からなら可能です。なぜなら準備する時間がたっぷりあるから。
しかも、よりによって、今年から入試変わりますし。
今年は事情が事情だし、もう来年からにすればいいのに。
仮にするとして、
学年の生徒の誕生月もどうするのか。
今年の小学校1年生は、2013年4月2日生まれから2014年4月1日生まれの子供たちです。
仮に9月からにする場合は、2013年9月2日から2014年9月1日生まれになるのでしょうか?それとも、2013年4月2日生まれから2014年9月1日生まれ???人数多くない?
ここは、僕自身も全く理解できていないため、学年制をどうするのかも気になります。
社会的に見ます。
これがもし、今年9月からにして8月に卒業とします。
多くの日本企業は4月の一括採用です。すべての会社が学生の卒業に合わせられるとは到底思いません。
企業すべてが、就職活動の時期も変更する必要があるのです。この方法も各企業にすべてやり方は委ねられます。すべての企業が合わせるのは不可能だと思います。
僕のちょっと尊敬する先生が言ってました。
「コメディアンや専門家がテレビや取材であれこれ言うのは簡単。でも実際に働く教員、一番の影響を受ける生徒はそんなに簡単じゃない。リスクもある。だから今年からは不可能だと思え。」
って言ってました。
以上の、就職面、入試面、学校運営面で、9月入学をすぐに実施するのは不可能だと思います。
しっかりと、時間にも社会的にもゆとりができてきて、準備が万全に行えるのであれば、2021年からは可能だと思います。
今回はそんなお話でした。
この件に関しては、賛否両論あると思います。
答えは簡単には出ないと思います。僕自身もこの書いたことが正しいなんて全く思いませんし、真逆の意見も多数あると思います。
とにかく今できる最善の策を講じて、今の高3が笑顔で無事に卒業できればいいなと思います。